3.13.2010

頭の中は花火大会

久しぶりに瀬名秀明さんの本を読みました。(パラサイトイブしか読んでない。そういえば英語版が出てますね。)
「デカルトの密室」
ここ何年かは、頭を使わない(失礼)ストーリーを楽しむ本ばかりを読んでいて、文庫本だと3時間もあれば楽勝でした。
が、この本は1週間かかりました。
普段、3行くらいを斜め読みしていたようで、この本に限ってはそんなことするとすぐ迷子になってしまいます。
丁寧に丁寧に、考えながら読みました。

私は書評家ではないので、本のよしあしを語ることはできません。
ただ、この本を読んでいるときに感じたのは、好奇心が生まれるときに感じるスパークが、しょっちゅう頭のなかで起きていること。
哲学、AI、心理学、いろんな要素がぎゅぎゅっと詰まっていて、そして難しい(私にとっては)。
世の中では、文系、理系を分けて考える傾向がありますが、あまり意味ないんだなぁ、全部つながっているんだなぁとも感じました。

大人になってくるとだんだん好奇心を持つことが薄れていくけど、好奇心を持ち続けていろんなことを知るということは楽しいことです。 この頭の中のスパークをいつも感じていたい。

楽しいこと何にもない、というのは好奇心がないことなんだろうとも思います。だれも楽しいことをくれないんだったら、自分で探しにいくという姿勢は持ち続けたいと改めて考えさせられた本でした。

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